2009年12月25日金曜日

『命と向き合うデザイン』 

 「a」のための「a」



しかし、努力は必要なのだと思います。
そして、多分、本当に努力している人は、
その瞬間に「私、今、努力している!」などと、
考えている余裕はないのでしょう。
後から、もしかしたら何十年も経ってから、
「あの時、私は努力をしていたんだな」と、
客観的に見ることはあるのかも知れません。
そして、そう思える現在を獲得しているということは、
結果としてその努力は、
良い結果を生んでいるのだと思います。

では、
「努力したのに報われなかった!」という発想は
どうして発生するのでしょうか。

これは、よく言われることですが、
所謂目的のすり替わりによるものです。
元々「A」というモノをつくるために行っていた、
「a」という手段。
これが、
「a」に集中するあまり、
気がついたら、
「a」のために「a」をすることになっている。
という経験は、
多くの方がお持ちなのではないでしょうか。

目的と手段がすり替わってしまっています。
これが、デザインで発生すると問題です。
というよりも、デザインで発生すると質が悪く、
より一層、デザインへの理解を
遠ざける結果になっていると思います。