2009年12月18日金曜日

『命と向き合うデザイン』 

 客観性の喪失



多くの人に尋ねることは、
保険になると信じられています。
「こんなに沢山の人が、
 『こういうモノ』が欲しい、って言っているから
 こういうモノをつくりましょう。」
主体を自分ではない「誰か」にすることで、
客観性を語ろうとします。
多くの人を含むように見える「誰か」は、
結局、誰のことも含まない「何か」となり、
観測者がいなくなることによって、
客観性は喪失します。

しかも、こういうことを言う人に限って、
『こういうモノ』ができても、
自分は買わなかったりします。
「あ、私は今ので満足しているから。
 これ、まだ使えるから勿体ないよね。」

また、
「『こういうモノ』が欲しい」と答えていたからといって、
本当にそれが目の前に現れたときに、
素直に買ってくれるほど、
人間はシンプルなのでしょうか。