2010年2月2日火曜日

『命と向き合うデザイン』 

 美度



ちょっと寄り道です。

色彩調和の美しさの度合いを「美度」として、
計算によって求めようとした分野があります。

M=O/C

M:美度
O:秩序=色相の組数×色相の美的係数
     +明度の組数×明度の美的係数
     +彩度の組数×彩度の美的係数
C:複雑さ=色数
     +色相差のある色の対の数
     +明度差のある色の対の数
     +彩度差のある色の対の数

P.Moon & D.E.Spencerによって、
構築された色彩調和論の中に出てくる理論です。

これは、元々、G.T.Fechnerが唱えた、
「美は複雑さの中の秩序にある」という
言葉に由来します。
これを基に、
G.D.Birkhoff(数学者)が公式を考え、
色彩調和に当て嵌めたものが上の式です。

Gustav Theodor Fechnerは
ドイツの物理学者・心理学者・哲学者です。
精神物理学を創始し、
「感覚の大きさは
 刺激の強さの対数に比例する」という、
ウエーバー・フェヒナー則を唱えることで、
物理量と感覚量についての法則を
確立しました。

一方の、G.D.Birkhoffは、
「ポアンカレの微分方程式・
 天体力学における業績を
 継承・発展させ、力学系の理論として
 体系化した」と、辞書にありますが、
晩年のAesthetic Measureにおいて、
美学と数学の理論的な関係性を説いています。
しかし、
矛盾を含む箇所があることから、
実用的な面において疑問視されています。

美学と数学の関係は、
黄金比などにも見られるように、
絶えず掲げられて来たテーマです。
しかし、
未だにクリティカルな解答には至っていません。

それらに向かう
「デザイン数理学」が確立する時、
それは、非常に価値あるものになります。