『memorandum』     

 Knockdown



ノックダウンについてまとめます。
産業界・製造業におけるノックダウンとは、
ノックダウン構成・生産のことを指します。

“knockdown”の意味は、まさにボクシングのそれです。
打ち倒される、つまり、商品や製品が打ち倒されるということは、
バラバラになっているということです。
分解された状態=可搬性に優れている、
ということで、輸送コストが削減できます。

大きなモノはもちろんですが、
組み立てられた状態で運ぶと傷が付きやすいモノなども、
分解して梱包し、搬送することには利点があります。

デザインとして重要なことは、
分解することを前提につくる、ということ。
さらに言えば、より容易に組み立てることができるように製造することで、
トータルコストを抑えることができます。

多数の部品からつくられているモノ、
特に重工業製品に対して用いられることが多く、
自動車などはその好例です。

重工業製品に対して用いられているのには、
分解して運ぶ、以上に利点があるからです。
その時に考えなければいけないのは、
「ライセンス生産」との違いです。

ライセンス生産とは、
ライセンスを提供することを前提に行う生産です。
つまり、ある企業が開発した製品の設計・製造技術を、
ライセンス料を支払うことで獲得することができる生産方式です。
上述のノックダウン生産では、
組み立て方や組み立て技術は獲得できますが、
組み立てているそれぞれのパーツの製造方法はわかりません。

それぞれはあくまでも生産するための方式でしかありませんが、
そこには、企業間の関係や、業界内の関係が、
ひしめき合っているようです。

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